加佐渡神社(三重県鈴鹿市)

参拝記録

【参拝日】
令和4年1月3日

【御朱印】

御朱印

詳細

【名称】
加佐渡神社(かさどじんじゃ)

【社格】
村社

【創建】
不詳

【住所】
三重県鈴鹿市加佐登町2010

≪参拝時間≫
24時間参拝可能

≪御祈祷時間≫
・12月31日年越しから1月1日午後5時まで
・1月2日から1月末日まで午前8時~午後5時まで
・それ以降は社務所まで

御祭神

日本武尊(やまとたけるのみこと)

神社について

三重県鈴鹿市加佐登町(かさどちょう)に鎮座する加佐渡神社(かさどじんじゃ)

ヤマトタケルノミコトが埋葬されているとされる白鳥塚古墳(しらとりづかこふん)の近くにある事から「ヤマトタケル終焉の地」として有名です。

創建年は不詳ですが、白鳥塚のそばにヤマトタケルノミコトが亡くなる時に持っていた笠(かさ)と杖をお祀りしたのが縁起といわれ古くから多くの方の崇敬を集める神社です。

古事記や日本書紀に記されるヤマトタケルノミコトは、古代の日本を統一に導いた英雄として多くの方に親しまれる人物です。

境内

【一の鳥居・石標】
小高い丘の麓には駐車場が設けられており、常時10台ほど駐車する事が可能です。

また、北側から直接神社へ繋がる登り坂もありそちらの駐車場にも同様に車を停める事が可能です。

【参道・石鳥居】
参拝者の多くは、こちらの参道から神社に向かわれておりましたが、相当な登り階段となっておりましたので、足の不自由な方や車いすの方は北側の駐車場を利用される方が便利かと思います。

【参道・奉燈】参道の終盤では奉燈が多く並んでおり、地元の方のみならず近隣の県からも奉納された石灯篭を見る事ができます。

【手水舎】拝殿向かって右側に手水舎(てみずや)が設けられており、参拝者の多くがこちらで手を清められておりました。

コロナウイルスの影響もあり、柄杓は別途用意されておりました。

【手水舎・柚子と南天】

ミカン属の常緑小高木である「柚子」とメギ科の常緑低木「南天」が漂っておりました。

柚子は古来より強い芳香で邪気を祓うとされ、冬至の柚子湯や正月のおせち料理に用いられます。

また、縁起物としてナンテンは「難が転じる」に通ずる事から縁起の良い木とされ、正月のお節や門松に用いられます。

【加佐渡神社由来記】御祭神のヤマトタケルについてや加佐登神社の縁起について書かれております。

実は加佐登神社としての名称は近年になってから呼ばれるようになった事が書かれており、明治時代より前は御笠殿射社(みかさどのしゃ)とされ、人々の篤い信仰を受けてきたとあります。

【拝殿・稲荷神社】拝殿向かって左側に社務所、右側に摂末社の稲荷神社がございます。

お正月の時は混雑を避ける為に一方通行となってお参りする仕組みになっていました。

【稲荷神社】稲荷神社には建速須佐之男神(たけはやすさのおのかみ)、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、大市比賣神(おおいちひめのかみ)が祀られています。

その他の境内社は以下の通りです。

・金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)
・日代神社(ひのしろじんじゃ)
・多度神社(たどじんじゃ)
・内内神社(うつつじんじゃ)

【石像・ヤマトタケルノミコト】ヤマトタケルノミコトは能褒野(のぼの)の地で故郷を偲ぶ歌を詠った後に息を引き取ったとされます。

偲びの歌の解釈は「大和は国々の中で最も良い国だ。どこまでも続く青垣。山に籠っている大和は何と麗しいことか」とされています。

『倭は 国の真秀ろば たたなづく 青垣 山籠れる 倭しうるはし』

読み:やまとは くにのまほろば たたなづく あおかき やまごもれる やまとし うるわし

 

【ご朱印一覧】右側の御朱印は常時頒布しているタイプになり、左側は月次祭(つきなみさい)が行われる毎月8日に頒布するタイプになります。

 

【白鳥塚にまつわる浮世絵】白鳥塚は加佐登神社の北西約200mの位置にある帆立貝式古墳であり、古くからヤマトタケルの御陵(ごりょう)として伝わっています。

7基から成る白鳥塚古墳群の主墳(しゅふん)になり、三重県下最大の帆立貝式古墳とされます。

【鳥居・狛犬】鳥居は反りのない神明鳥居(しんめいとりい)であり、両側の柱には榊(さかき)が掛けられていました。

鳥居の最上部に懸けられている笠木(かさぎ)に反りが無く、真っ直ぐな鳥居は神明系鳥居として伊勢神宮などに代表され、笠木の下を左右に伸びる貫(ぬき)や左右2本の柱が直線的な形状が特徴になっています。

【扁額・加佐渡神社】以前は、御笠殿社(みかさどのしゃ)と呼ばれておりましたが明治時代に加佐渡神社(かさどじんじゃ)と社名が変更しました。

御笠殿の由来は祀られている「笠」よりきているものと思われます。

 

【加佐渡神社境域案内図】加佐渡神社参道より歩いて15分ほどで白鳥塚に行くことが出来るので是非お勧めです♪

途中の公園では大きなソテツやツバキを見る事が出来るので楽しみながら行くことが出来ます。

ある程度の山道ですのでシューズを履いて行かれるようにされください。

 

【句碑】俳人小林青波先生がこの地で吟行された時に読まれた句碑になります。

「白鳥座 能褒野の天に 懸りたり」

【白鳥陵・日本武尊】ヤマトタケルノミコトの陵墓(りょうぼ)として石碑の建立がされましたが、現在は同県亀山市にある能褒野王塚古墳(のぼのおうつかこふん)を正式な陵墓として認定しております。

江戸時代後期に国学者の多くが白鳥塚を古事記にあるヤマトタケルの陵墓として最有力視した事から、明治9年(1876年)に教部省から治定を受けました。

しかし、明治12年(1876年)に宮内省はそれらを覆し、亀山市の丁子塚(ちょうじづか)を正式な古墳として認定した経緯があります。

 

【椎山(しいやま)中世墓出土陶器・石仏】椎山中世墓(しいやまちゅうせいぼ)は昭和52年に発掘調査が実施され、墓域のほぼ全てが調査された遺跡です。

出土した陶器や石仏はどれも考古学上貴重なものであり、中でも当時の骨壷として利用された骨臓器(こつぞうき)は中世陶磁器として多様性に富み、東海地域における陶磁器の流通と消費を知るうえで貴重な資料となっています。

【高宮資料館(たかみやしりょうかん)】上述した椎山中世墓より出土した陶磁器である常滑焼や瀬戸焼などを展示・保管している資料館になります。

常に閉館しておりますが申し込みによって開館してもらう事が可能です。

開館:10:00~15:00(申し込みにより開館)
予約:要予約
電話:059-378-0951

年中祭祀

大祭   4月8日
初八日祭 1月8日
月次祭  毎月8日
祈年祭  2月21日
天王祭  7月14日
例祭   10月8日
新嘗祭  11月30日

参照URL

HP:加佐渡神社
Wikipedia:加佐渡神社
Instagram:kasadojinja
高宮資料館

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