金札宮(京都市伏見区)

探訪記録

【参拝日】
令和3年11月21日

【御朱印】
社務所にて拝受
御朱印

詳細

【名称】
金札宮(きんさつぐう)

【社格】
旧指定村社

【創建】
750年(天平勝宝2年)

【住所】
京都府京都市伏見区鷹匠町8番地


≪参拝時間≫
8時~午後17時

御祭神

天太玉命(あめのふとだまのみこと)/白菊大明神(しらぎくだいみょうじん)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
倉稲魂命(うがのみたまのみこと)

神社縁起

京都市伏見区鷹匠町(たかじょうちょう)に鎮座する金札宮(きんさつぐう)

750年(天平勝宝2年)に伏見久米(ふしみくめ)の里で白菊を植えて楽しんでいる翁がいたそうです。

あまりに楽しそうな所業が奇妙だと感じた里人が翁に名前を聞いたところ
「吾(われ)は、太玉命(ふとだまのみこと)で天下の豊秋(ほうじょう)を喜び、年久しく秋ごとに白菊を賞(かな)でて来たり、もし干天(かんてん=ひでりの空)で、稲が枯れる時には白菊の露を潅(そそ)がん。」
と手に持った白菊を打ち振るうとたちまちにして、清水が湧き出て尽きる事がなかったと伝わっています。

そして、翁は次のことを話したそうです。

「人々は一度この白菊に霑れ(しお・れ=湿らす。濡らす。)ば、たちどころに福運が着て、家運は長く隆盛し、子孫繁栄し、火災の禍(わざわい)から除かれるであろう。」

里人はこの事に驚き天皇に奏上した所、時の孝徳天皇は長さ二尺の流れ星が降る異変に憂慮されていた事もあり、非常に喜ばれ天皇直筆の書である宸翰(しんかん)を里人に与えました。

「金札白菊大明神」と書かれた宸翰を下賜(かし=天皇から賜ること)された里人によって社殿が造営されたと記録されています。

また、清和天皇の御代である貞観年間(859~876年)に橘良基(たちばなのよしもと)が阿波の国より天太玉命(あまのふとだまのみこと)を勧請したとも伝わっています。

境内/撮影写真について

【入口・石柱】
入口「金札宮」と書かれた石柱の奥に見えるクロガネモチの木は樹齢1200年にも達するとされる御神木です。

11m近い高さのクロガネモチは京都市の天然記念物にも指定され、金札宮が伏見区で最も古い神社の一つである事が窺えます。

【拝殿・クロガネモチの木】
拝殿
入母屋造りの屋根が印象的な拝殿と右側のクロガネモチの木になります。

クロガネモチは「黒金餅」や「黒鉄黐」と漢字では表され、モチノキ科モチノキ属の常緑中高木になります。

漢字からあるように若い枝や葉柄(ようへい=葉と枝を繋ぐ部分)が黒ずんでいることから名づけられています。

【由緒書き】由緒書き
祀られる三柱の天太玉命(あまのふとだまのみこと)は、天岩戸神社に出てくる神の1人になり、多くの神を率いて大御幣(おおごへい)を捧持じて祈祷されました。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)は伊諾大神(いざなぎのおおかみ)が左目の洗った時に生み賜わった神様で太陽神として崇められています。

倉稲魂命(うかのみたまのみこと)は食物を司る神であり、伏見稲荷大社にお祀りされている神様になります。

【えびす神・謡曲「金札」】
謡曲「金札」
1200年前、現在の京都市に遷都された桓武天皇は伏見の里に神社建立の為、勅使を遣わされたそうです。

その時、天から「伊勢大神宮の流れを絶やさぬ為、天津太玉神(あまつふとだまのかみ)を祀るように」と書かれた金札が降りました。

謡曲「金札」はこの故事に倣ったもので、天津太玉神が金札と弓矢で天皇の世と国土を守り悪魔を降伏させたので、弓矢は必要なくなったと謡っています。

【提灯】
提燈
地元の人々から愛称としてかなう~さんと呼称されて、多くの方から崇敬されている神社です。

【末社】末社
手前から金刀比羅社、恵比須社、常磐稲荷社、橋吉稲荷社が鎮座しています。

【末社】
末社
中央の赤い瑞垣に囲まれた公岡稲荷大明神と右側に鎮座する4つの末社になります。

【社務所・御朱印】
社務所・御朱印
御朱印にはいくつかの種類があるようで御朱印ブームから多くの参拝者が御朱印を目的にいらっしゃるようです。

年間祭祀

1月9・10日  恵比須
        寶惠駕籠(ほえかご)巡行祭 
2月3日     追儺式・節分祭
5月15・16日  春季例大祭
11月23日   お火焚祭

周辺地域について/飲食店

金札宮より徒歩5分で到着する近鉄丹波橋駅構内で販売しているお寿司になります。

柿の葉寿司は奈良県五條吉野地方の名物であり、こちらの五条楽は柿の葉すしのアラカルトとして販売しています。

注意点として販売している店舗は改札口を通った構内になりますが、駅員さんに一言買いに行くと伝えれば購入できるそうです。

私見になりますが3日間利用してみて夕方以降は基本的に売り切れている事が多いと感じたので、事前に電話でご予約される事をお勧めいたします。

【五条楽】
五条楽

【値段】
648円

【ネタ名】
賀名生(あのう)、沖の井(おきのい)、春菜(はるな)、紅笹(べにささ)、八汐(やしお)、把夢丹(はにむ)

【営業時間】
9:30-18:00

【購入場所】
近鉄丹波橋駅構内/柿の葉すし たなか丹波橋駅店


参照URL

HP:金札宮
Wikipedia:金札宮
HP:柿の葉すし たなか

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