探訪記録
【参拝日】
令和3年10月25日
【御朱印】
社務所にて拝受
その隣にあります「天地(あめつち)の 神にぞ祈る 朝なぎの うみのごとくに 波たたぬ世を」は昭和天皇の御製になり浦安の舞と言われる神楽の歌詞になります。
朱印にある巫女は浦安の舞を舞っている様子とされ、全国的にみても珍しい御朱印になります。
詳細
【名称】
滋賀縣護國神社(しがけんごこくじんじゃ)
【社格】
内務大臣指定護国神社、別表神社
【創建】
1879年(明治9年)
【住所】
滋賀県彦根市尾末町1−59
授与所受付時間 9:30ー16:30
閉門時刻 17:00
ご祭神
戊辰戦争から第二次世界大戦までの滋賀県関係の戦没者3万4750余柱
考察
滋賀県彦根市尾末町(おすえちょう)に鎮座する滋賀縣護國神社
1869年(明治2年)に彦根の龍潭寺(りょうたんじ)に戊辰戦争で戦死した彦根藩士26名を祀る招魂碑(しょうこんひ)が建立されたのが始まりとされ、その後招魂碑を神社に改造する旨が政府より通達され、1876年(明治9年)に現在の地に遷座し、社殿の建立が行われました。
彦根藩主である井伊直憲(いいなおのり)は、桜田門外の変で暗殺された井伊直弼(いいなおすけ)の二男にあたり、直弼が暗殺された後に家督相続によって彦根藩主となりました。
滋賀県護国神社の前身である招魂碑は、直憲の主唱によって神社に改造された経緯があります。
写真
【石柱・鳥居】
彦根駅より徒歩7分の位置に鎮座する滋賀縣護国神社は、明治戊辰の役から西南の役、日清・日露戦争、大東亜戦争を通して滋賀県出身の戦没英霊を祭祀とする神社になります。
【境内】
中央に見える建物は拝殿、左手側に授与所、右側に滋賀県英霊顕彰館がございます。
【拝殿】
毎年8月に行われる「みたま祭り」では約5,000個の提燈を境内に点してご先祖への感謝、世界の平安を祈念する祭典が行われます。
灯される提燈は境内から参道にかけて吊るされ、8月13日~15日の開催期間中は多くの参拝者で賑わいます。
【大老井伊直弼】
近江彦根藩の第15代藩主であり、幕末期の江戸幕府にて大老を務めた人物です。
開国派として日米修好通商条約に調印し近代化を半ば強制的に決行、権力をもって攘夷派を粛清した事でも知られます。
その後、強権的な振舞いに対して反対勢力によって江戸城桜田門にて暗殺されました(1860年3月24日:桜田門外の変)
【井伊大老歌碑】
桜田門外の変で暗殺されてから100年が経過した昭和35年に建立された直弼直筆の和歌を写した碑文です。
あふみの海 磯うつ浪の いく度か 御世にこころを くだきぬるかな
意味:琵琶湖の波が磯に打ち寄せるように世の為に幾度となく心を砕いてきた。しかし、国の平和を願い全身全霊を尽くしてきたので悔いは残らない。
【平和の礎・シベリア強制抑留者慰霊碑】
第二次世界大戦終結直後にソビエト連邦によって日本軍捕虜らがシベリアへ強制連行され抑留生活と奴隷的強制労働を強いられた歴史があります。
凄惨な歴史を後世に残そうと建立された碑になります。
【平和の礎:碑文】
以下全文になります。
悲惨な第二次世界大戦は、日本のポツダム宣言受諾により、昭和二十年八月十五日を以って終結した。
然るに旧ソ連は、協定を守る事なく六十余万人の日本将兵を酷寒のシベリア各地に連行抑留し長期に及ぶ過酷な重労働を強制した。飢えと寒さと生地獄の中、祖国日本への帰還の願い空しく、本県出身者四百余名は、遂に力尽きて無念の死を遂げた。
誠に痛恨の極みである。
辛酸に耐え生還した私たちはこのことに深く想いを致すと共にその事実を後世に正しく伝え、且つ抑留死没者の冥福と恒久の平和を祈念し、財団法人全国強制抑留者協会の助成並びに会員、遺族等の賛助を得て、ここにこの碑を建立する。
平成十二年十一月吉日 滋賀県シベリア抑留者慰霊碑建立委員会
【母の像・父の像】
昭和44年8月に滋賀県遺族会青年部により右側の「父の像」が建立され、平成19年9月に財団法人滋賀県遺族会創立60周年を記念し左側の「母の像」が建立されました。
年間祭祀
1月1日 歳旦祭
2月11日 建国記念祭(紀元祭)
17日 祈年祭
4月5日 例祭・春季大祭
4月29日 昭和祭
5月28日 昭和天皇陛下御親拝祈年祭
6月30日 大祓式
7月21日 御鎮座記念祭
8月13~15日 献燈「みたま祭」
15日 終戦記念日・全国戦没者追悼慰霊祭
10月5日 例祭・秋季大祭
11月3日 文化祭(明治祭)
初旬~中旬 七五三詣
23日 新嘗祭(勤労感謝祭)
12月23日 天長祭
31日 大祓式、徐夜祭
毎月1日・15日 月並祭、永代命日祭(えいたいめいにちさい)
毎日 御日供祭並命日祭(おにっくさいならびにめいにちさい)
参照URL
HP:滋賀県護国神社
Wikipedia:滋賀縣護国神社
Instagram:shigagokoku
Blog:滋賀護國の桜
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