【陸奥国一宮】志波彦神社・鹽竈神社(宮城県塩釜市)

探訪記録

【参拝日】
2018年(平成30)2月2日

【御朱印】

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詳細

【名称】
志波彦神社(しわひこじんじゃ)
鹽竈神社(しおがまじんじゃ)

【社格】
志波彦神社:式内社(名神大社)、旧国幣中社、別表神社
鹽竈神社:式外社、陸奥国一宮、旧国幣中社、別表神社

【創建】
不詳

【住所】
宮城県塩釜市一森山1番1号

「志波彦神社」

「鹽竈神社」

参拝時間
3月~10月 5時~18時
11月~2月 5時~17時
※境内の参拝は24時間可能

【御祈願時間】
1月・12月 8時30分~15時30分
2月・11月 8時30分~16時00分
3月~10月 8時30分~16時30分
※予約は不要

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ご祭神

【志波彦神社】
志波彦神(しわひこのかみ)

【鹽竈神社】
別宮:塩土老翁神(しおつちのおじのかみ)
左宮:武甕槌神(たけみかづちのかみ)
右宮:経津主神(ふつぬしのかみ)

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神社について

志波彦神社

塩釜神社と同一の境内に鎮座する志波彦神社(しわひこじんじゃ)

延喜式神名帳に記載されている3132座の内の1座である志波彦神(しわひこのかみ)をお祀りしています。

その為、式内社の名神大社に列せられるほど朝廷からの崇敬が篤かったとされますが、中世以降は百姓の荒作や火災により神具や資料などが喪失している波乱な時代を辿ってきた神社でもあります。

元来この地ではなく、仙台八坂神社(現:宮城野区岩切)の鎮座地に祀られていましたが、明治時代に制定された近代社格制度の国幣中社に列せられた事から現在の地に遷宮が行われ、社殿も造営されました。

鹽竈神社

宮城県塩釜市に鎮座する鹽竈神社(しおがまじんじゃ)

創建年は不明だが、古来より陸奥国一宮(むつのくにいちのみや)として崇敬を集める神社です。

全国でも類例が殆どない社殿「三本殿二拝殿(さんほんでんにはいでん)」であり、左宮(さぐう)と右宮(うぐう)の本殿はどちらもと三間社流造(さんげんしゃながれづくり)で、幣殿と回廊、瑞垣も合わせて全て檜皮葺きとなっています。

随身門(ずいじんもん)から入り北側に、右宮・左宮の2つの本殿を1つの左右宮拝殿でまとめ、東側にもう1つの本殿である別宮(べつぐう)と別宮拝殿を1つの境内に設けるいう特殊な仕様になっています。

また毎年7月の第3月曜日に行われる塩竈みなと祭りは、日本三大船祭りと称される程、沢山の漁船が大漁旗を掲げて海上を航行します。

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探訪記録

【表参道/石鳥居・奉燈】

塩釜神社の参拝路には全部で3つあり、こちらがその1つである表参道になります。

1.表参道(おもてさんどう)の表坂
2.東参道(ひがしさんどう)の裏坂
3.七曲坂(ななまがりさか)

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【東北鎮護鹽竈神社】

鹽竈神社の創建年は不詳とされておりますが、タケミカヅチとフツヌシの2神によって東北を平定した際に両神を先導したシオツチノオジがこの地に留まって、塩作りを教えた事に始まるとされます。

【表参道/扁額と鳥居】

石鳥居は石造りの神明鳥居となっており、仙台藩4代藩主である伊達綱村(だてつなむら)の寄進になります。

鳥居に掛けられている扁額は、姫路藩主・酒井忠以(さかいただざね)の書になり、「奥州国一宮」の字体がどことなく丸みを帯びており、とても個性的な扁額になっております。

【表参道/表坂】

表参道にある表坂は202段の石階段となっており、勾配も急な上に段差が高いという特徴があります。

この急な坂を年3回の氏子祭で重さ1トンの神輿が渡御します。

【氏子祭】
・帆手祭り 3月10日
・花まつり 4月第4日曜日
・みなと祭 7月海の日

【随神門(ずいしんもん)】

鹽竈神社の随神門は仙台藩4代藩主の伊達綱村(だてつなむら)によって造営されました。

16世紀後半から17世紀初めにかけて昇華した桃山文化が強く反映された桃山様式の二層朱塗りとなっています。

随身とは神社左右の神門に安置される守護神を指しており、門の両脇には閽神(かどもりのかみ)と看督長(かどのおさ)の像が安置されています。

随神門とは…
神域に邪悪なものが入り来るのを防ぐ御門の神を祀る門
Weblio辞書より

【銅鑯合製燈籠(どうてつごうせいとりい)】

1807年(文化4年)にロシアは択捉島に上陸し、現在の北海道へ侵攻を開始します。

江戸幕府は蝦夷地警護のため奥州諸藩に藩兵派遣を命令し、仙台藩もこれに2度の藩兵を派遣しています。

1809年に伊達藩9代藩主・伊達周宗(だてちかむね)が蝦夷地警護が終わり、奉賽(ほうさい)として寄進した燈籠になります。

奉賽(ほうさい)とは…
祈願が成就したお礼に神仏に参拝する事

【銅鑯合製燈籠/意匠】

銅鉄合製とは名称の通り、銅と鉄の金属を用いて作られた物になり、銅は酸化すると緑青(ろくしょう)といって青緑色を帯び、鉄は酸化する事で赤褐色を帯びる特徴があります。

燈籠の周囲には花鳥や霊獣などがはめ込まれており、一つ一つの精緻さを感じる事が出来ます。

【左右宮拝殿(さゆうぐうはいでん)】

扁額にはそれぞれ「右宮」と「左宮」と書かれているように2つの本殿に対して1つの拝殿を持つ全国的にも珍しい建築となっています。

屋根は上部が二方へ傾斜し、下部が四方へ傾斜する入母屋造(いりもやづくり)となっており、銅板葺きの朱漆塗りで1699年(元禄12年)に上棟されました。

【御祭神】
右宮…経津主神(たけみかづちのかみ)

左宮…武甕槌神(ふつぬしのかみ)

【別宮拝殿】

左右宮の手前東側に立つ別宮は、銅板葺きで朱漆塗りと左右宮拝殿と同様になっておりますが、大きさは左右宮拝殿が正面7間に奥行き4間、別宮が正面5間に奥行きが3間となっている事から少々小さい拝殿になっています。

本殿までは、こちらの拝殿、瑞垣、回廊、幣殿、本殿の順番に並んでおり、拝殿以外の建造物は檜皮葺の素木造りの為、非常に簡素な意匠となっています。

【御祭神】
別宮…塩土老翁神(しおつちのおじのかみ)

【境内図】

陸奥国一宮と称される鹽竈神社は、弘仁式(こうにんしき)の主税帳(しゅぜいちょう)に記載がみられます。

9世紀前半に編纂された弘仁式は、全40巻の格式であり、律令の保管のために出された法令やそれらをまとめた法令集になります。

朝廷より祭祀料を頂く神社として、破格の待遇を受けていたことが伺え、その額は地方税の1/60という額に上ります。

「鹽竈神を祭る料壱萬束」 弘仁式/主税帳逸文より

【東参道/一の鳥居】

駐車される方の多くが利用される参道がこちらの東参道になります。

参道を上っていく途中には、大正時代に建てられた旧亀井邸(きゅうかめいてい)があり、当時の貴重な建物を実際に入館してみる事が出来ます。

【志波彦神社・神門】

社格である名神大社(みょうじんたいしゃ)は、日本の律令制度の下、名神祭(みょうじんさい)の対象となる神々を祀る神社を指します。

そして、それらの神社は全て官幣大社と国幣大社に列している為、名神大社と呼称されます。

「名神祭」とは…
国家的事変が起ったり、その発生が予想される際に解決を祈願する為の臨時の国家祭祀

【志波彦神社・拝殿】

もとは宮城郡岩切村(現:仙台市岩切)の冠川の畔に鎮座しており、延喜式の陸奥国百社にて名神大社として列される朝廷の尊崇篤い神社になります。

1871年(明治4年)に国幣中社に、1874年(明治7年)に鹽竈神社の別宮本殿に遷祀されました。

【御製/天皇陛下御在位60年】

書かれた御製は、1960年(昭和35年)の御歌会始(おうたかいはじめ)にて御題光を読まれたもので、大いなる平和へのご祈念が拝せられる歌になります。

「さしのほる 朝日の光 へたてなく 世を照らさむそ わかねかひなる」

読み:さしのぼる 朝日の光 へだてなく 世を照らさむぞ わがねがひなる

【教育勅語】

1890年(明治23年)に明治天皇によって近代日本の教育基本方針が示され、国民道徳の基本と教育の根本理念について明示された勅語になります。

戦後、GHQによって教育勅語が神聖化されている事を問題視し、文部省は1946年(昭和21年)に奉読と神聖的な取り扱いをしない事を通達しました。

結果として1948年(昭和23年)に「教育勅語等の排除に関する決議」、「教育勅語等の失効確認に関する決議」によって排除または失効となって現在に至ります。

【七曲坂】

七曲坂は「鹽竈神社博物館」と「東参道鳥居:鹽竈神社」の間に位置しており、立て看板での案内もあります。

鹽竈神社参道(表参道・七曲坂・東参道)の中で最も古いとされ、多賀城に国府が置かれた奈良時代の頃と推測されています。

 

【東参道の鳥居:鳥居と神馬舎】

左側の鳥居は鹽竈神社、右側の鳥居は志波彦神社の鳥居となっております。

一か所から2つの鳥居を同時に見る事が出来る稀少な場所であり、中央の白塗りの建物は神馬舎と神龍社(しんりゅうしゃ)を兼ねた建物になっております。

神馬は2007年(平成19年)に亡くなってしまい、それ以降は不在となっております。

御神馬とは…
1.神のお使い
2.幸運をもたらす瑞相(ずいそう=めでたい出来事の前触れ)の馬
3.神の乗用に供する馬

【東参道鳥居:鹽竈神社鳥居】

本殿や拝殿の他、計14棟の建物、石鳥居1基、棟札11枚が国の重要文化財に指定されています。

重要文化財とは…
日本に所在する建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等の有形文化財の内、歴史上・芸術上の価値が高いもの、または学術的に価値の高いものとして文化財保護法に基づき日本国政府が指定した文化財。
文化財の6つのカテゴリーの内、有形文化財に該当し且つ、国によって指定されたもの。

【東参道鳥居:志波彦神社】

1871年5月(明治4年)に国幣中社に列格されましたが、境内が狭く十分な祭典を行う事が出来なかった為、1874年12月(明治7年)に明治天皇の思召しにより、仙台市岩切冠川(現:七北田川)の畔から鹽竈神社の別宮として移し祀られました経緯があります。

1932年(昭和7年)には国費をもってご造営する事になり、1934年(昭和9年)に現在の地で社殿の工事が行われ、1938年9月(昭和13年)に遷座されました。

【御神苑と塩釜湾】

鹽竈神社と志波彦神社の両境内にはおよそ40品種の桜があり、場所によって特徴があります。

御神苑や茶屋のある芝生では、桜の品種が多い事から春には桜の名所として多くの方が訪れます。

以下に御神苑で観賞できる桜を記載します。

【境内でみられる桜の品種】
・染井吉野(そめいよしの)

・河津桜(かわづざくら)
・八重紅枝垂(やえべにしだれ)
・枝垂桜(しだれざくら)
・紅枝垂(べにしだれ)
・御室有明(おむろありあけ)
・兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)
・大島桜(オオシマザクラ)
※栽培品種を平仮名表記、野生種を仮名表記としてあります。

【志和彦神社境内/鹽竈神社博物館】

実際にお祭りで使用される神輿2基や仙台藩主の奉納太刀、講による宿泊場所の地図、室町時代に興った吉田神道からの裁許状(さいきょじょう)などどれも日本史や神道史に出てくるような貴重な品々でいっぱいです。

「開館時間」
4月1日~9月末日    午前8時30分~午後5時
12月1日~1月末日    午前8時30分~午後4時
10月・11月・2月・3月 午前8時30分~午後4時30分

【鹽竈神社博物館】

1階には武具や絵画、古文書や工芸品などの鹽竈神社に関わる文化財が中心の展示となっております。

2階には御祭神である塩土老翁神(しおつちおぢのかみ)についてや製塩に関係する展示となっており、諸外国の岩塩についてや工業的な製塩技術など非常に興味深い展示となっております。

「入館料」
一般・大学生 ¥200円
中学・高校生 ¥150円
小学生    ¥80円
※団体割引あり
【堀内物産店 塩釜神社】
東参道(裏坂)を下って行くと駐車場内に佇む物産展があります。
中では飲食の他にお土産も購入する事ができるので、帰りの一休みにご利用されると、より充実したとした参拝が出来ると思います。
銘菓 志ほがま」とは…
宮城県塩釜市の代表的な銘菓。
もち米に砂糖、塩、水あめ、青じそを加えて型押しして造られる和菓子
【堀内物産店/味噌おでん】

一般的に味噌おでんと言えば名古屋名物の八丁味噌で煮込んだおでんを思い浮かべますが、宮城県では茹でたこんにゃくに甘く溶いた味噌を用いる食べ物を指します。
【その他の飲食】
ホットココア   300円
コーヒー     300円
麦焼酎(お湯割り) 400円
甘酒       250円
ハニーミルク   300円
味噌おでん    300円
【堀内物産店/仙臺だるま】
仙台張子(はりこ)は、宮城県仙台市で製作される張り子でだるまや面、人形などがあります。
仙台藩士・松川豊之進(とよのしん)によって創始されたとされ、現在は仙台市の伝統工芸品の1つとなっております。
仙臺だるまはその張子の1つであり、創始者の名前から「松川だるま」とも呼ばれ、初めから目が描かれている点や大黒や恵比寿など豪華な装飾が施されている点など通常のだるまと違った特徴があります。
【価格表】
3寸 1,400円
4寸 1,800円
5寸 2,200円
6寸 2,600円
7寸 3,200円
8寸 3,800円
9寸 4,500円

参照・引用

HP:志和彦神社・鹽竈神社
境内マップ
しおがまさま お花見案内
鹽竈神社十四末社

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